心と体を耕すこと。土づくりと教育の接点について。
7日目。
私は、耕す ということば大好きだ。
なぜなら、耕す ことこそ、教育の本質を感じるからだ。
昨日は、子どもたちと一緒に、ジャガイモを植えるための準備を行った。
屋上にある小さな畑の雑草を抜き、新しい土を足して、そこに落ち葉で作った腐葉土を加えて、しっかり混ぜる。
硬くなって栄養がなくなった土では、いい作物は育たないが、こうして柔らかく、栄養たっぷりの状態にして寝かせることで、最高の土が出来上がる。
人に当てはめると、0〜6歳の乳幼児期って、まさにこの時期になるのではないかと思う。
●食べること、運動することで、健康な体を作る
●興味のあることを探求することで、学ぶこと自体が楽しくなる
●色々な大人や子どもたちと関わることで、人と関わること自体を楽しみ、互いに助け合うことを学ぶ
●五感を使ってフルに体験し、小学校以降に有る知識や言葉の本来的な意味を感じる
ざっくりまとめてしまうと、耕すこととは、
市民として、生活者としての土台を作ることである。
保育園は、こども、おとな合わせても100人くらいの小さな社会である。クラスで考えると20人にも満たない。
その小さな社会の中で、子どもたちは多くのことを学んでいく。
自分の可能性を信じること、他人を信じること、他人に頼ることや頼られること、自分の存在を肯定する力を得ること、
こうした経験を積み重ねることがその周りに広がる大きな社会に出ていったときに、自分を見失わずに生きていくことができるのではないか。
そして、同時に、大人自身にも問いかけられる。
私たちの心や体は、柔らかく、栄養たっぷりの状態だろうか?
今日は、思うままに書いてしまった。
以上。
土作り後
土づくり前
分かりやすいしゃべり方に変えてみる、の件
6日目。
前回の話題は、一旦置いておいて…
(印象に残ったことは、その日のうちに書いておかないと忘れそうなので…)
今回は、分かりやすい話し方をしたい、という件。
なぜならば、仕事柄、人と会う機会、話す機会が多いのですが、
どうしても話が長くなって要点をまとめるのが苦手な私。
限られた時間の中で、しっかりと相手に物事を伝える術を体得する必要があるのです。
もちろん、世間話で盛り上がるのは多いに結構だけど、
散々脱線した挙げ句、「で、結局何が言いたかったの?」ってことになっては悲惨です。
これを改善するには、以下の動画が参考になる。
友人の上司がFacebookに投稿していた内容が非常に明快。
ポイントは、2つ。
コミュニケーションにおける基本的な手法である、「KISS」と「PREP」。
「KISS」
Keep It Simple Short
とにかく一文を、短く、簡潔に述べること。
「PREP」
Point ⇒ Reason ⇒ Example ⇒ Point
まず最初に要点を簡潔に。その後、理由、具体例と続き、最後に要点を話す。
この2つを意識するだけで、相手へ伝わる内容が、ぐっと精度を増す。
というか話すときだけでなく、思考の枠組みとしても、癖にしていきたい。
というわけで、今後のBlogを書く上でも活用してみたいと思います!
(例文)
point
まちぐるみの保育を実践する上では、まずは保護者との信頼関係が大事です。
reason
なぜならば、保護者は最も身近な地域の人であり、保護者の人と信頼関係を築くことで、地域のハブとなる人物を紹介してもらえたり、子どもと外部の人が接触する上で、安心感を持ってもらえるからです。
example
実際、保護者の人が所属する団体を紹介してもらって、子どもたちの活動に協力をいただくきっかけをもらったこともあります。この活動は、子どもはもちろん、保護者の方からも非常に好評で、今でもプロジェクトは継続しています。
point
このようなことから、保護者の人との対話を大事にして、日頃から信頼関係を結んでおくことがポイントになります。
保育や教育の現場における業務改善を考えてみる件
5日目。
最近、保育園を取り巻くニュースは見ていて悲しいものが多い。
特に、保育士の働く環境は、長時間労働が前提となっていたり、きちんと残業代の保障がなかったりと、あまりに酷いものばかりだ。
では、これは保育園に限った問題なのか?
小学校や中学校の先生は、どんな働き方をしているのか?調べて見た。
公立小中学校の教員はブラック勤務が前提?!
週60時間以上働いても残業代は支払われず
2017年03月03日
http://toyokeizai.net/articles/-/160897?page=2
ううん、保育園よりも悲惨かもしれない。
確かに、近くの小学校は夜になっても煌々と電気がついている。
やはり教育の現場はどこも同じ問題を抱えているのではないか、、、
本来は子どもたちと向き合う時間をいかに充実したものにするか考えるはずが、書類やパソコンとにらめっこばかりして、気力体力を奪われていく、、、これでは本末転倒である。
そこで、しばらく
教育の現場における業務改善について考えみることにした。
○目的
保育や教育の現場における業務改善を行うことで、保育士や教師が自らの学びにあてる時間を十分に確保したり、心身ともに健康で過ごせる働き方をすることで、より質の高い授業が持続可能な形となることを目的とする。
○仮説
なぜ、仕事が多いか。それをいくつかの仮説に基づいて検証してみる。
①先生がやらなくてよい仕事までやっている
→仕事の、線引き をする
②何人もの先生が同じ仕事をやっている
→重複がないよう、 フォーマット化 をする
③ルーティン化すれば効率化できることを、毎年同じ仕事が発生している
→誰が見てもわかる形で 振り返り、引き継ぎしておく
④外部のノウハウ、ITを使えば効率化できることを、全て既存のリソースでやろうとしている
→全てを内部で解決せず、 外部リソース を活用する
⑤そもそも時間内に終わらせて、学びに当てようという気持ちがない
→モチベーションの高い、外向き組織への変革
まだまだ挙げればキリがなさそうだが、、、
そんなことを考えていたところ、以下の本に出会ったので、次回から、この本で得た気づきを書いていきたい。
仕事の問題地図 ~「で、どこから変える?」進捗しない、ムリ・ムダだらけの働き方 https://www.amazon.co.jp/dp/4774187747/ref=cm_sw_r_cp_api_4iS6yb97MHDZ2
一般向けの、プロジェクトマネジメントの本である。
元々ITや建設現場で使われることが多いPMの概念を分かりやすく書いているので、これを教育現場に活かす視点で掘り下げていきたい
それでは、今日はここまで。
保育園、誰のためのものか。地域編
4日目。
保育園は、誰のためのものか。
もちろん、通所している子どものため。
そして、就労、または求職や病気のために子どもの保育ができない親のため。
長らく、以上の大きな二つの役割を果たしてきた。
そこに、地域子育て支援事業が位置付けられ、保育園に通っていない子育て家庭に対しても、保育園の専門性を活かした支援が行われる。
それでは、保育園の専門性とは何か?
意外と知られていないが、保育園には、「保育士」「看護師」「栄養士」がいる。
つまり、単に「子育て支援」といっても…
・子どもの育ち(生活・遊び等)の面でのサポート
・子どもの健康面でのサポート
・子どもの栄養面でのサポート
・これらに付随する親御さんの悩みのケア
と様々な切り口ができる。定期的に、地域の子育て家庭に声をかけて、こうした相談会を実施する。
このときに注意しているのは、一方的にアドバイスをするのではなく、
参加者同士にどのような関係性がはぐくまれたか。
「支援する側」「支援される側」という関係を作らずに、
「共に育ちあう、学びあう」という関係を作ることだ。
少し月齢の大きい子を見て、育児の見通しを持ったり、
少し月例の小さい子を見て、少し前の育児の悩みを重ねて見たり、
互いに「ウチはこうしてる」「これを試してみたらよかった」などの話をしながら、
保育士の立場からフォローできるところをさりげなく伝える。
自分の知識を単に伝えるのではなく、参加者から悩みやヒントを引き出していき、当事者同士で解決の方策を考える。
共に課題を悩み、共に解決を喜ぶプロセスを経て、地域の子育てコミュニティを作って行く。
これは、かなり腕のいることであるが、私は場のコーディネートをして、進行はベテラン保育士さんにお任せしている。
やはり、この道40年以上の先生がいてくれると、それだけで場に安心感が出るのだ。
些細なことかもしれないが、この小さな子育てコミュニティを少しずつ作っていき、いざというときに頼れる人がいて安心できるコミュニティを目指していきたい。
慣れ保育とは何か。
3日目。
保育園独特の文化、慣れ保育。慣らし保育とも言う。
保育園は、春休み、夏休みなどといった概念は存在しないため、4/1から新入園のこどもを迎え入れる。
その多くは、0歳〜1歳児である。
※2歳児以降は持ち上がりで進級するこどもが多いので、新しく受け入れを行うクラスが、01に限られることが多い。
想像して欲しい。
昨日までは家庭で、お母さんやお父さんとゆったり過ごしていたところから一変、
いきなり見ず知らずの施設に連れて来られかと思えば、見ず知らずの大人と一緒に過ごすことになる。もちろん、周りも知らない子ばかり、、、。
まさに、絶望である。
泣く、いや、泣き叫ぶ。もはや途中から何に泣いているの分からないくらい、泣く。どこの保育園も、だいたい4月の第1週〜2週目は、園内を鳴き声がこだまする。
そのため、いきなり丸一日を保育園で過ごすことはむずかしいので、徐々に保育の時間を伸ばしていく、これが慣れ保育である。
ゆっくり10日間くらいかける子もいれば、3日で職場復帰をしなければ!という人もいる。
園と家庭で相談しながら進めていくが、できることならゆっくり慣れて、子どもと保育士の信頼関係が構築されると、その後も安心して編んで過ごすことができる。
親御さんにとっても、保育園という場所に、大事な我が子の命を預けるわけだから不安いっぱいである。
朝の送りは、泣いて離れたがらない子を、覚悟して預け、その数時間にまた迎えにくる。
毎日毎日、不安と緊張の連続だと思う。
慣れ保育は、親にとっても保育園に我が子を預けることに慣れる、とても大事な期間である。
さらに言えば、慣れるのは子どもだけでなく、保育士も新しい環境、チームになれる必要がある。
時に、3/31まで前のクラスで担任をして、4/1から新しいクラスの担任をするケースも珍しくはない。
新しい部屋、新しい子どもたちを前にして、どうやって1日、1週間、1ヶ月間、1年間を過ごしていくか。いくら前年の担任から引き継ぎをしても、実際に4月になってみないと分からないことも多い。
その意味で、最初の1ヶ月、特に最初の2週間は様子を見ながら、あまり遠出などせずに過ごすことが多い。
そして、その慣れ保育も1週間がようやく終わる。
子どもも、そして親御さんも、先生たちも、1週間本当にお疲れさまでした!
※ちなみに、週明けは、休みの間に家でゆっくり過ごすことで、慣れ保育も一歩後退する感じです。
小学校の入学式に来賓として参加した件
2日目。
今日は、小学校の入学式に出席しました。
桜満開、快晴に恵まれた天気でした。
多くの場合、卒園児が入学式する保育園は、声がかかります。が、自分が親になるより早く小学校の入学式に参加するとは思いませんでしたが、保育園の入園式とは全然違う、荘厳な式典に驚きました!
まず、受付をすませると、控え室に移動。
地域の民生委員や、学校づくりに関わっている人がずらっと待機。だいたいみんな顔見知りのようで和気あいあいな感じですが、私はまだまだ新参者(笑)そっと座ります。
本当に多くの人の支えによって学校は成り立っているんだなと実感。
式が始まると、つい最近まで保育園で過ごしていた子どもたちが立派な衣装に包まれ入場。
・・・緊張するだろうなぁ。
プログラムは、
国歌斉唱、校長先生の挨拶、来賓の挨拶、祝電披露、担任の紹介、六年生からお祝いの言葉、二年生からお祝いの言葉&演奏、校歌斉唱。
特に、二年生の堂々とした姿に感動。一年間でこんなに育つんだな、と。
式後は、ランドセル姿を見せに保育園に来てくれた子たちもちらほら。
親心を、ほんの少し味わうことができた1日でした。
さて、この話題に絡めて、幼保小の接続について触れたいと思います。
(参考)文科省 報告書
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/070/houkoku/1298925.htm
色々な地域で実践されていることと思いますが、私の現段階で所感は以下の通り。
○まず、ねらいをしっかり共有する。そして、スケジュールに無理をせず、余裕を持った日程を組む。
→交流のための交流は、意味をなさない。というか、むしろ教員に過度な負担を強いることになり、結果的に質が低いものとなり、むしろやらない方が良かったということも。
○単発にせず、年間通しての計画を立てる。
→連続した交流こそ意味がある。年間計画を立てる時点で、おおよその日程を立てると良い。
○交流する学年も、多様でいい。
→低学年と年長、高学年と乳児など。それぞれねらいを立てることが可能。
○事前の打ち合わせ、仕事振り返りは必須。たとえ30分でも良いので、やりっぱなしにしない。
→事前の打ち合わせでは、子どもの姿を共有するところから始める。フォーマットに沿った交流では、子どもたちもやらされ感が出るので、いま、どんなことに興味を持ってあるかをシェアしながら、具体的な活動内容は子どもたちとも対話しながら決める。
→振り返りは、1週間程度期間を置いて、当日の子どもたちの姿に加え、その後の変化をシェアする。例えば、昔遊びを小学生から教えてもらったときは、その後しばらくコマやけん玉がブームになった。
○職員同士が見学、体験、研修などを通して、相互に理解を深める。
→公開授業に参加する。保育体験をするなどして、理解を深める。
色々書き連ねましたが、今日は、以上です!
このテーマは引き続き、書いていきたいと思います。
「継続は力なり」を約束してみる。
はじめまして。CC(しーしー)と言います。
大学卒業後、国家公務員を経て、豆腐の引き売り士(リヤカーでラッパ吹くやつ)を1年間行い、その後また公務員に戻り、現在は保育園で働いています。
この変な経歴は追って書いていきたいと思っています。
交流のある小学校の先生と朝6時45分〜スターバックスで
熱い議論を展開していたところから、今回Blogを始めるに至りました。
その先生の、体育会ストイック系の「継続力」に深く感銘を受けて、
まずは自分も小さなことから継続へのチャレンジをしてみることにします。
ルールは、2つ。
①毎日、書く。(どんなに忙しくても、1行は書く)
②愚痴は、書かない。(悩みは書いても、常に前向き志向で)
⇒まずは、内容の濃さ、よりも継続すること。
テーマは、書きたいことを書きますが、以下のようなことが多いかと。
①幼児教育・教育
②まちづくり・場づくり
③夫婦・家族論
④生き方・働き方
⑤その他
と、
ここまでが簡単な前置きで、以下が今日の記事。
『コミュニティデザイン』で著名な山崎亮さんの記事が、あまりにも学びが多すぎるのでシェアします。
(以下、記事より引用)
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地域の活動には“正しさ”ではなく、“楽しさ”を
山崎:それと、コミュニティデザインにおいて、大事なポイントがもうひとつ。それは、「やってる本人たちが楽しんでできること」です。地域の課題解決なんて、真面目に考えすぎたら固くなってしまいますから。楽しく取り組めるような仕組みや視点を見出して、投げかけるようにしています。
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私も、地域で活動することを生業にしているので、深く共感します。
どうしても『正しさ』(こうすべき!こうした方がいい!)が優先されがちですが、長期的な視点で考えると、『楽しさ』(こうしたい!)という想いを大事にすることが、結果的に地域の課題解決につながっていったりします。
課題を解決するという結果よりも、一緒に悩み、解決していくというプロセスを共有する。キーワードは「共に汗をかく」という仲間をつくっていくこと。
この山崎さんの記事、それ以外にもシェアしたいこと目白押しなのですが、もう一つだけ。
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デザインの力は、コミュニティも、社会も変えられる
――これから、コミュニティデザインの需要の高まりに合わせて、コミュニティデザイナーを育てて、増やしていく必要性も出てくると思っています。「コミュニティデザイナーとしての適性」を挙げるとしたら、どんな要素がありますか?
山崎:ひとつだけ先天的なもので言うと、できればあった方がいいなと感じているのが「いるだけでその場が少し明るくなる資質」です。「アイツがいるとなんか盛り上がる、安心する」というタイプの人は、コミュニティデザイナーに向いていますね。
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ぜひ、そんな存在でありたい!と思う、Blog初日の朝です。
それでは、モチベーション高く、出勤してきます!!!!