慣れ保育とは何か。
3日目。
保育園独特の文化、慣れ保育。慣らし保育とも言う。
保育園は、春休み、夏休みなどといった概念は存在しないため、4/1から新入園のこどもを迎え入れる。
その多くは、0歳〜1歳児である。
※2歳児以降は持ち上がりで進級するこどもが多いので、新しく受け入れを行うクラスが、01に限られることが多い。
想像して欲しい。
昨日までは家庭で、お母さんやお父さんとゆったり過ごしていたところから一変、
いきなり見ず知らずの施設に連れて来られかと思えば、見ず知らずの大人と一緒に過ごすことになる。もちろん、周りも知らない子ばかり、、、。
まさに、絶望である。
泣く、いや、泣き叫ぶ。もはや途中から何に泣いているの分からないくらい、泣く。どこの保育園も、だいたい4月の第1週〜2週目は、園内を鳴き声がこだまする。
そのため、いきなり丸一日を保育園で過ごすことはむずかしいので、徐々に保育の時間を伸ばしていく、これが慣れ保育である。
ゆっくり10日間くらいかける子もいれば、3日で職場復帰をしなければ!という人もいる。
園と家庭で相談しながら進めていくが、できることならゆっくり慣れて、子どもと保育士の信頼関係が構築されると、その後も安心して編んで過ごすことができる。
親御さんにとっても、保育園という場所に、大事な我が子の命を預けるわけだから不安いっぱいである。
朝の送りは、泣いて離れたがらない子を、覚悟して預け、その数時間にまた迎えにくる。
毎日毎日、不安と緊張の連続だと思う。
慣れ保育は、親にとっても保育園に我が子を預けることに慣れる、とても大事な期間である。
さらに言えば、慣れるのは子どもだけでなく、保育士も新しい環境、チームになれる必要がある。
時に、3/31まで前のクラスで担任をして、4/1から新しいクラスの担任をするケースも珍しくはない。
新しい部屋、新しい子どもたちを前にして、どうやって1日、1週間、1ヶ月間、1年間を過ごしていくか。いくら前年の担任から引き継ぎをしても、実際に4月になってみないと分からないことも多い。
その意味で、最初の1ヶ月、特に最初の2週間は様子を見ながら、あまり遠出などせずに過ごすことが多い。
そして、その慣れ保育も1週間がようやく終わる。
子どもも、そして親御さんも、先生たちも、1週間本当にお疲れさまでした!
※ちなみに、週明けは、休みの間に家でゆっくり過ごすことで、慣れ保育も一歩後退する感じです。