リノベーションまちづくり入門
リノベーションまちづくり、とは何か。
恥ずかしながら、この本を読むまで、
まちづくりの一環で「空き家とかを改修するやつでしょ?」と思っていた。
今回は、この本の備忘録を書いてみたいと思う。
ほしい暮らしは自分でつくる ぼくらのリノベーションまちづくり
- 作者: 嶋田洋平
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/05/28
- メディア: 単行本
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違ったのだ。。。
リノベーション(RE-innovation)とは、
新たな価値やアイディアを想像し直すこと
だったのだ。
似たような言葉としてリフォームがあるが、それは、形を作り直す事をさす。
そして、そのためには、
「普通のやり方をちょっと変えてみる」「考え方/見方を変えてみる」ことから始まるのだ。別の言い方をすれば、
「今あるものをどう使うか」
リノベーションまちづくりも、欲しい暮らしを自分でつくるためにも、
ないものねだり ではなく あるもの活かし
が大事だって事だ。生き方そのものの話をしているようにも聞こえる。
この生き方を貫く島田さん。以下、本に記述されていたエッセンスで、
特に感銘を受けた事を以下に残す。
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◯リノベーションまちづくりの本質
ぼくらのまちを、ぼくらのために、ぼくらの手で楽しくする。
共感できる仲間とつながって、ぼくが ぼくらになったとき、まちは変わる。
=当事者意識と責任感を養うこと
◯まちを愛しているからこそ、まちにツッコミを入れる。まちを見る目線を養う。
紫波町の岡崎さん曰く「すべての建物は公共財」「空き家は公然わいせつ」
建物や土地がうまく使われる事によってエリアの価値が変わるのだから、全ての不動産オーナーは公共的な責任を持っている。
◯暮らし全体をリノベーションでつくる
暮らしとは、住まいのことだけでなく、「住むこと」と「働くこと」がシームレスにつながっているはず。働き方だって、フルタイムか、専業主婦のような形だけでなく、グラデーションがあっていい。
◯子どもたちのために、愛せるまちをつくる
まちの未来は、子どもたちの中に「まちに愛着を持つか」とか「自分で育ったまち」といった感性を育めるかで決まってくる。
◯大事なのは、建物半分、できごと半分。
建てれば良い時代は終わった。モノをDesignすればいいだけの時代は終わった。
それより重要な事は、コトを起こしながら共感できる人たちを巻き込み、建物を取り巻く良い経験を生み出していく事。
◯リスクをとって、同じ方向を向く、プロセスをデザインすること。
誰かが動いてくれるのを待つのではなく、自ら動く。そして多くの人を巻き込む。
「一緒に」やってくれる仲間が増えてくれば、自分たちのまちへと変わっていく。
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